UNDERTALE考察『HERE WE ARE』【おまけ】 メタトンとアマルガム

【注意!】

 この考察はToby Fox氏制作のRPG『UNDERTALE』のネタバレを多分に含みます。未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。

 また、この番外編をお読みいただくことでUNDERTALEというゲームの見え方そのものが変わってしまう可能性があります。念押しになりますがあくまで個人の見解としてお読みください。

 

 

【コラム】メタトンとアマルガム

 

OHHHH YESSS!おめでとう ダーリン!

このページを 開くなんて キミはラッキーだね!

二度まで ならず 三度 までも  ボクの考察を 読めるなんて!

 

え?タイトルのイミ?知らないなあ。

それよりさっきサンズが来て ガムを3枚と板チョコを2枚くれたんだ。 

あとで二人で分けようね!

 

SO LET’S TALK ABOUT ME!

"Savor my Flavor, Darling!"(TM)

 

 

 

 

 

アルフィーアマルガムのことについて「うちあけたら ふたりとも ふこうになる」と考えており、従ってPルートのデートの時点では事故のことをアンダインには明かしていない。では、アマルガム同様アルフィーの研究の成果物であるとも言えるメタトンは、アマルガムの存在を知っていたのだろうか。

 この疑問に関しては、知っていたと仮定した方が二次創作的に面白いというのもあるのだが、考察という観点から見ても知っていた可能性が高いと筆者はみている。

 

 まず、アルフィーの視点から時系列を整理してみよう。

メタトンの中のゴーストと出会い→メタトンのボディを作って王室直属研究者になり→その後アマルガムの事故が起きているため、アマルガムが発生したのはメタトンが誕生した後だということになる。

 

 また、報告書の順序も要約すると、モンスターのからだがちりにならない(No.9)→メタトンはスターになってボディ完成の催促以外しゃべってくれなくなった→(No.11)→したいのひとつがめをあけた(No.13)

という順になっているので、アマルガムの事故が起きる前にメタトンとアルフィーは既にぎくしゃくし始めていたということになる。

 

 さらにアルフィーがゴミ捨て場に一人で入りびたるようになった(No.21)のは報告書でいう一番最後であり、アンダインがアルフィーを初めて見つけたときアルフィーは「たきつぼを みつめていた」(アンダインの電話参照)ということから、アンダインとアルフィーが出会ったのはアマルガムの事故が起きただいぶ後である。以上のことを念頭に置いて、下記の4つの根拠をお読みいただきたい。

 

 

①「キミには ぜったいに みつけられない ばしょ」を知っている

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Gルートでアルフィーがモンスター達を匿うために使った場所は、おそらくしんじつのラボと思われる(Gルートではしんじつのラボへの扉は封鎖されていること、メタトンが登場時「キミには ぜったいに みつけられない ばしょ」と言いながらその扉の前に立っていること、アルフィー王エンドでアルフィーが「その けっか じぶんの ヒミツを… みんなに しられることに」なったと発言していることから)。

 このことから、少なくともGルートにおいては確実に地下ラボのことを知っていることになる。

 

②実験初期段階では仲は悪くなかった

 

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Gルートでの「こんな フォトジェニックな ボディを つけて もらったのは スターに なった あとのことさ。」というセリフから、メタトンが箱ボディを手に入れたのは「スターになって」(No.11)からのことで、箱ボディを手に入れてからスターになったのではないことがわかる。

 つまり最初に作られた『ニンゲンさつりくマシン』としてのNEOボディでの下積み時代があり、その期間はアルフィーと親しく交流していたことになる。そして、少なくともアズゴアが「国民ぜんいんに”うごかなくなった”モンスターをさしだすようおふれをだした」(No.6)時点までは国民はアルフィーの実験のことを知っており、アルフィーの実験は最初から失敗していたわけではなく途中で行き詰ったのであるから、実験初期段階で地下ラボのことをメタトンに隠す道理がない

 

③建築やプログラミングに精通している

そもそも長いこと一緒に暮らしているのだから、コアの構造を書きかえたりプログラミングのコード内容を見たりできるメタトンが地下ラボのことを全く知らないということは考えにくい。

 また、ラボは外観からすると鉄筋コンクリートか何かでできていそうに見えるが、Nルート初登場時にメタトンはしんじつのラボの入り口すぐ横に幅1メートルもの大穴を開けている。メタトンが怪力なのか、アルフィーの科学力のたまものなのかもしれないが、意外と壁が薄いのでは…?

 

④メタトンは世話焼きである

「しゃべってくれなくなった」という割には、メタトンはアルフィーがアンダインに恋していることを知っている。アルフィーが書いているノートを見たり同人漫画を読んだり、メタトンはアルフィーのことをいろいろと調べているようなのだ。しかもアンダインの家に遊びに行ったりもしている(※)。アルフィーとアンダインが出会ったのは比較的最近のことだということも併せて考えると、メタトンはアルフィーのことを実は相当気にかけていることが読み取れる。

 

 以上の理由から、アルフィーはメタトンが自分に興味をなくしているためにアマルガムのことを知らないと思い込んでいる一方、メタトンは自分で調べて知っており、しかしそれに触れるとアルフィーをますます追いつめてしまいかねないので自分のボディの話をふることで昔の楽しかったころの雰囲気を取り戻そうとして、それが裏目に出て余計アルフィーを傷つけているのではないか。

 

 

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(※)アンダインはフリスクとのデートにおいて、「まえに アルフィーの “ともだち”? が ここにきて」とは言っていたが、アルフィーと一緒に来たとは言っていない。勝手に一人であがりこんでアンダインを品定めしたのかもしれない? 

 

(第3章へ続く)

UNDERTALE考察『HERE WE ARE』第2章 HERE WE ARE

【注意!】

 この考察はToby Fox氏制作のRPG『UNDERTALE』のネタバレを多分に含みます。未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。

 また、この番外編をお読みいただくことでUNDERTALEというゲームの見え方そのものが変わってしまう可能性があります。念押しになりますがあくまで個人の見解としてお読みください。

 第一章はこちら↓

michemiyache.hatenablog.com

 

 

第2章

Here We Are

2-1 アマルガムの個性

2-2 生物としてのアマルガム

2-3 アマルガムのしょうらい

 

 

2-1 アマルガムの個性

第1章ではアマルガム全体に共通する性質について、ゴーストやモンスターと比較しながら総論として整理してきた。しかしながらアマルガムには一体一体かなりの個体差があり、にくたいの性質一つとっても微妙に異なっている。フリスクに戦闘をしかけてくる5体のアマルガムについて、それぞれの個性を確認しておこう。

 

 

①メモリーヘッド

素材:?

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溶けてから時間が経っているのか、唯一原型のモンスターが一体もわからないアマルガム。外観から、スケルトンが混じっているのではないかという考察もある。

幻聴がする、他人の一部が自分に紛れ込むなどの症状は、統合失調症のそれとよく似ている。

 

②わんさいぼう

素材:複数体の犬系モンスター

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元々の素材が犬ということもあり、犬の特徴をかなり強く残しているアマルガム

 ワンボーいわく「いっつも うごいて」いるらしいので、多動の症状があるようだ。もっともそれは他のアマルガムにも言えることかもしれないし、そもそもイヌって常に動いている気もするけど…

 

③しにがみちょう

素材:ファイナルフロギー、ランシー、ナキムシャなど

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コアでセットで登場するモンスター3体(通称:あくむトリオ)がくっついたアマルガム

特筆すべきことが何もないくらい典型的なアマルガム

 

④LEMON PAN

素材:シャイレーンの姉、アーロンの兄弟、デカカビなど

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デカカビの歯(?)やアーロンの腕のせいでかなり強烈な見た目をしているアマルガム

「わたし きれい?」「みんな そういうわ」というセリフからは、自分のにくたいの変容に戸惑っているような印象を受ける。

シャイレーンのお姉さんとメタトンのゴーストには面識があることも考えると、性別違和と関係があるかもしれない。

 

⑤オワライチョウの母親

素材:オワライチョウの母親を含む16人のモンスター

 

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オワライチョウの母親としての原型がかなりしっかり残っており、アマルガムの中では唯一攻撃でダメージを与えることができる(倒すことはできない)。原型が残っていることでにくたいへの衝撃が分散されないので、部分的にダメージがとおってしまっていると考えられる。

 

 

2-2生物としてのアマルガム

アマルガムのそれぞれの特徴が出そろったところで、今度は地上の枠組みに当てはめてアマルガムを解釈してみよう。

 

 そもそもアマルガムは生物と言えるのだろうか?

「ある物体が生物であるかどうか」を判断するにあたっての定義というのは、明確な世界基準が存在していない。多くの生物が持っている特徴に当てはまるかどうかを列挙することで、概ねのところを判断する、というやり方がとられている。

ここではその特徴のうち、メジャーな3つを取り上げてみる。

 

細胞壁で隔てられている

薄い膜でも皮膚でも何でもいいので、その物体が内と外で分けられているということ。どこまでがその物体で、どこからはその物体ではないかがわかるということ。

 

②自己複製を行う

遺伝子を残そうとする性質があるということ。自分の細胞を分裂で殖やしたり、子孫を残したり、自分と近い遺伝子を持つ生物を生き残らせようとするということ。

 

③動的平行を保とうとする

食べたり排泄したり呼吸したり、代謝を行うこと。自分の中身を入れ替えながら自分を保ち続けているということ。

 

アマルガムはこれらの特徴に当てはまるだろうか。

 

 

 まず、①については、かなりきわどい。思考もにくたいも複数のモンスターのものがぐちゃぐちゃにくっついており、どこからどこまでがどのモンスターのものなのかが判別できない。

 粘菌という、細胞壁のない生物がいる。普段は1個の細胞で単細胞生物として生活しているが、他の粘菌と接合して接合体を作り、その後単細胞のまま核だけを分裂させてどんどん大きくなり、ぐにゃぐにゃした変形体になる。この変形体は、2つに切り裂くと原形質という体液が傷口をふさいで2匹の変形体に分かれて生き続け、それをまたくっつけ直すと1つの変形体に戻るという性質がある。(なお、別々の場所で育った変形体同士は出合わせてもくっつかないらしい。)

 この粘菌は、生物のくくりとしては原生生物界というアメーバ動物のくくりに入れられている。粘菌が生物として数えられているのだから、複数のモンスターがくっついて一つになっているアマルガムも、それだけで生物の定義から外れるとは言えなさそうだ。

 

 ②については、アマルガムの細胞の活動については調べようがないので、よくわからない。

 

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 また、③に関しては、一部のアマルガムでは冷蔵庫のある部屋をしらべたときのテキストから呼吸が確認されている。食物に関してはドッグフードを食べているが、そもそもモンスターのにくたいが食べ物から水分や栄養を得る仕組みでないことが作中で示唆されている(グリルビーズの客の話を参照)。ただ、ニンゲンとは違う形でも、何らかの経路でエネルギーを摂取し、消費していると考えれば、代謝を行っていると考えても良いのではないか。

 

 これらのことをまとめると、「おそらく生物と呼んでよいものだろう」と判断できる。

 

 

2-3 アマルガムのしょうらい

 

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前項ではアマルガムと粘菌の類似性について触れた。生物としての特徴を踏まえて、アマルガム達のTPルート後の未来はどのようなものになるか予測してみる。

 

①ちりになる

ケツイという物質が時間経過とともに減少するような性質を持っていた場合、ケツイが失われるにつれてタマシイが形状を維持する力も失われてしまう。タマシイが壊れてしまえば、にくたいも連動して壊れてしまう。この場合、アマルガム通常のモンスター同様ちりになってしまうだろう。ただし、このちりは複数のモンスターが混ざった状態のままなので、葬式に使えるかどうかは疑問である。

 

②ゴーストになる

ケツイ半減期が『ほぼ不朽』と言えるほど長かった場合、タマシイはいつまでも死なない可能性がある。ただ、アズゴア以外のモンスターは普通に成長・老化する性質を持っていることを考えると、テロメア(細胞が分裂すると短縮する遺伝子の部位)は存在し、従って細胞レベルでは老化すると思われる。

 この場合、にくたいが老化してもケツイによってタマシイが保たれ続けるので、ちりになったにくたいとこころ(意識)とタマシイという状態に徐々に移行することになる。つまり、ゴーストになるということだ。にくたいから解放されたタマシイとこころ(意識)が本来の個別の状態に戻り、別々のゴーストとして活動を再開する。これが一番自然で幸せな気がする。

 

③元のモンスターに分離する

アマルガムのにくたいに水分を注入してケツイに対する耐性を持たせれば、アマルガム元の複数のモンスターに切り分けることができるのではないか。

 1匹のアマルガムに内包されているタマシイとこころ(意識)を、アマルガムの中でそれぞれのモンスターのものごとに分離し、切り離した後で個別のにくたいと結合させ直す必要がある。 もっとも、しんじつのラボにある手術台が「ベタベタしている」ことから、アルフィーアマルガムを切り分けようとして既に何度も失敗しているのだろう。かなり難易度が高そうだ。

 

④新種の生物として繁殖が開始される

 例えばサンゴ礁はサンゴ虫という虫が寄り集まって生活しながら家(サンゴ)を作り、まるで1つの植物のように見えている。それと同じように、アマルガム内の個別のモンスターの細胞同士で遺伝子の交換が行われ、繁殖していくのではないか。現在は別のアマルガムとされている種同士の間でも繁殖が行える可能性がある。

 また、粘菌の変形体は十分に成熟するとキノコのような子実体を形成して胞子をまき散らし、その胞子から新たな粘菌が生まれる。アマルガム細胞壁のない生物であると仮定すると、そのうち動かなくなったアマルガムから『花』が咲き、小さなモンスターがたくさん生まれてくる日が来るのかもしれない。

 

(第3章へ続く)

 

UNDERTALE考察『HERE WE ARE』第1章 死体の一つが目を開けた

【注意!】

 この考察はToby Fox氏制作のRPG『UNDERTALE』のネタバレを多分に含みます。未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。

 また、この考察をお読みいただくことでUNDERTALEというゲームの見え方そのものが変わってしまう可能性があります。念押しになりますがあくまで個人の見解としてお読みください。

 

 

 

 

UNDERTALE 考察『HERE WE ARE』

第1章

死体の一つが目を開けた

1-1 アルフィーの実験と結果

1-2 ゴーストとの比較

1-3 モンスターとの比較

1-4 アマルガムとは何か

 

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1-1 アルフィーの実験と結果

考察を始める前に、前提となる情報として、この考察で取り扱うアマルガムとは何かについて確認しておきたい。

 

 アマルガムとは、アズゴアにタマシイについて研究するよう指示されたアルフィーが、実験の過程で生み出してしまった「生物のような何か」である。以下に研究報告書の要約を書き出しておく。

  

【報告書要約】

ニンゲンのタマシイはにくたいが死んでも維持されるが、モンスターのタマシイはにくたいが死ぬとすぐ壊れてしまうので、バリアを破壊するエネルギーとして活用できない(No.1~4)

ニンゲンのタマシイの中に、にくたい死亡後もタマシイの形状を維持するための成分「ケツイ」を発見、抽出に成功する(No.5)

「モンスターのタマシイはケツイを含んでいないからにくたいの死後に壊れてしまう」

「ニンゲンのタマシイはケツイを含んでいるからにくたいの死後も壊れない」

=「瀕死状態のモンスターにケツイを注入すれば、にくたいの死後に壊れていないタマシイを入手できるのでは?」と仮説を立てる(No.6)

実際に注入してみる

被験者のにくたいがちりにならず、タマシイが取り出せない(No.9)

被験者が目を覚ます(No.13~15)

被験者のにくたいがケツイに耐え切れずドロドロに溶けてしまい、被験者同士がくっついてしまった(No.16)

アマルガムの誕生

 

 

 

 この経緯を元に、アマルガムにタマシイ・にくたい・こころ(意識)の三要素が存在するかどうかを考えてみる。

 

タマシイ…元となったモンスターの中に存在し、取り出せなくなっているので存在する

にくたい…ドロドロに溶けてはいるが一応ある

こころ(意識)…かなり混濁している者が多いが存在する

 

 よってアマルガムについて、形質に着目してよりドライに言い表すならば、「ドロドロに溶けた一つのにくたいの中に、複数のモンスターのタマシイとこころが同居してしまっている状態」ということになる。

 

 しかし、アマルガムのさまざまな奇行やそれぞれの個性など、より細やかな部分について考えるにはこの説明ではあまりにも大雑把すぎるという感が否めない。そこで次項からは、アマルガムの近縁種族と思われるゴーストと、比較対象になりそうなモンスターについて取り上げながら、アマルガムの本質について掘り下げていく。

 

 

 

1-2 ゴーストとの比較

前作『電気仕掛けの箱型マシン』ではにくたいを持たないモンスターであるゴーストについて考察したが、アマルガムはその形質上、ゴーストにかなり近い存在なのではないかと思われるシーンが散見される。

 

①攻撃してもダメージが入らない

アマルガムに攻撃すると打撃音がなるものの「こうかナシ」「きにするな。」等の謎のテキストが乱雑に表示されるだけで、実質的なダメージを与えることができない(※オワライチョウの母親については二章で後述する)。

 

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 この反応に一番近いのは、にくたいとの結合ができていない未結合ゴースト、すなわちぷんすかマネキンであるが、ぷんすかマネキンの場合は打撃音のあとテキストは特に表示されず、にくたいが一度バラバラになったあと元に戻る。にくたいが不定形の状態であるためにダメージにならないという点では、アマルガムのにくたいはゴーストにかなり近いと考えてよいだろう。

 

 ただ、にくたいが全く存在しないナプスタブルークはそもそも打撃音すら鳴らないことを考えると、アマルガムは完全な不定形というわけではなく、物理的な衝撃は受けていると捉えられる。共有しているにくたいに加わった衝撃について複数の意識で処理しようとするために混乱してしまい、あのようなテキストが出てしまっているのではないか。

 

②にがした後に霧のように消える

通常モンスターをにがした場合、モンスターのグラフィックは戦闘終了後もうっすらと画面に表示されており、戦闘が終わった後もまだその場にいることが示唆されている。

 しかし、アマルガムをにがすと(消え方に個体差はあるが)まるでナプスタブルークが困惑したときのようにスウッと姿を消してしまう。この性質もかなりゴーストを彷彿とさせるが、何を意味しているのだろうか。

 

 アマルガムの登場シーンは何かに化けていたり蛇口に潜んでいたりとそれぞれ衝撃的だが、姿かたちをかなり複雑に変形させている様子が見て取れる。登場するときあれだけ自由だったのだから、描写されていないだけで消えるときも壁のスキマにもぐりこんだり鏡の像に溶け込んだりと自由に消えていっているのだろうと想像できる。

 

③適切な方法で弔われていない

ここからはあて推量になってしまうが、筆者はゴーストについて、葬式をあげてもらえなかったモンスターのちりが変化したものと考えている。

 

 『そうしきでは そのちりを こじんが せいぜん だいじにしてた なんかの うえに  まく。こうすることで こじんのこころが そ のなんかに やどるのである…』

 

 上記のとしょんかのこのレポートによれば、死んでちりになったモンスターのこころは葬式を経ることで新たなにくたいへ移行するということになりそうだが、では仮に葬式をあげられなかったらどうなるのかということが書かれていない。誰にも看取られないまま放置されたちりに何らかのきっかけでタマシイが宿り、ちりそのものがモンスターとして意識を持ち始めてしまったものがゴーストになるのではないか。

 

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 アマルガムの素材は葬式に出される前に運び込まれてきた瀕死のモンスターであるため、アマルガムもまた葬式をあげてもらっていない。ただ、ゴーストが自分の意志で物質への結合を試みることができるのに対して、アマルガムはタマシイとにくたいが分離できないほど完全に結びついてしまっているため、おそらく通常の葬式の方法では弔うことができないと思われる。あまりにも救いようがない。

 

 

 

1-3 モンスターとの比較

モンスターの中には、「アマルガムに近い存在なのでは?」と推測される者が何人か存在する。ケツイやタマシイの性質について整理しながら、アマルガムと比較して捉えなおすと、彼らの新たな一面が見えてくる。

 

・サンズ

パピルスによるとサンズは、「からだからは いつも、ヌルヌルが でてる」らしい。またGルートの戦闘時、サンズは顔に汗をかいているように見える。これらの描写について、「サンズはケツイで溶けているのではないか」という考察がかなりポピュラーになされている。

 ではなぜサンズはケツイを体内に留めておけているのか?

 

 としょんかの本の一つに、ニンゲンとモンスターの体組成について書かれているものがあり、そこにはこう記されている。

『モンスターのからだは まりょくでこうせいされているが ニンゲンのしゅせいぶんは みずである。』

 このこととアルフィーが言っていた「ニンゲンとちがって モンスターの からだは じったいが うすい」という情報を総合して逆説的に考えると、ニンゲンのにくたいは水分を含んでいるからケツイを留めておくことができているとも捉えることができる。

 ところでサンズの好物はケチャップである。しかも、モンスターは内臓を経由する形での食べ物の摂取は行わない(グリルビーズの客のセリフ参照)はずなのだが、どう見てもごくごく飲んでいる。何らかの理由で体内にケツイが発生しており、ケツイでにくたいが溶けるのを抑えるためにケチャップをがぶ飲みしているのではないか

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・アズリエル(フラウィ)

N・Gルートでのフラウィはタマシイがない存在(こころ(意識)とにくたいだけの存在)であるのに対して、TPルートでのフラウィはモンスターとニンゲンのタマシイを取り込むことで、アズリエルの姿になってフリスクの前に現れる。TPルートでのアズリエルの構造を簡単に図式化すると、下記のようになっている。

 

TPアズリエル=花のにくたい+こころ(意識)+ケツイ+ニンゲンのタマシイ6つ+全モンスターのタマシイ

 

 アズリエルには一切の攻撃が通じないが、これはアズリエルがニンゲンのタマシイ6つと全モンスターのタマシイ(ニンゲンのタマシイ1つ分に相当。ウォーターフェル『ニンゲンとモンスターの戦争史』参照)を取り込んで無敵状態になっているからであって、アマルガムの結合・半結合という概念とは残念ながら関係がない。

 

 ラボの報告書の中で「いきたモンスターは ほかの モンスターの タマシイを とりこむことは できない。(中略)ニンゲンでも モンスターでも ないものなら うつわに なるかもしれない…」という記述がある。

 つまり、例えばアズゴアが全世界のタマシイをひとつにして既に存在する6つのニンゲンのタマシイと一緒に取り込んでバリアを破壊…ということはできないわけで、フラウィが花のにくたいを持っていたからこそできた芸当であるということがわかる。アルフィーはフラウィの実験を失敗と見なして軽く流してしまったようだが、実はその失敗がなければTPルートの奇跡は起こらなかったのだ。歴史的発見の中には事故や失敗から生まれたものも多いというが、何ともドラマティックではないか。

 

 

・アンダイン

 Nルートのアンダインはケツイでにくたいが溶けてしまうが、Gルートでは一度消えかけたにくたいが形を取り戻し、ニンゲンの攻撃を何発も耐えられるほどの強度を得ている。

 ケツイにはタマシイの形状を維持しようとする性質があるが、同時ににくたいを溶かしてしまうという副作用も併せ持っているということは、既に確認したとおり。

 なぜGルートのアンダインはにくたいが溶けてしまわなかったのか?

 

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「全モンスターのタマシイを 集結して ようやく…1人のニンゲンのタマシイに 匹敵する」

「モンスターが ニンゲンのタマシイを取り込めば 底知れぬ力を持つ 恐ろしい怪物となるのだ」

という『ニンゲンとモンスターの戦争史』の記述を併せて考えると、

「全モンスターのタマシイを取り込めば 恐ろしい怪物になれる」と解することができる。

 

 ここで、「せかいじゅうの すべての タマシイの…こどうが ひとつに なっている」というアンダインのコメントから、ふじみのアンダインの構造を図式化してみる。

 

ふじみのアンダイン=モンスターのにくたい+こころ(意識)+ケツイ+全モンスターのタマシイ

 

 つまり、TPアズリエルと同じく、他モンスターのタマシイの力でにくたいが連動して強化されているためにケツイに耐えられていると考えられる。

 

 しかし、モンスターはほかのモンスターのタマシイを取り込むことはできないはずではなかったのか。

 ここで、第1章1項で定めたアマルガムの定義を思い出してほしい。

 

「ドロドロに溶けた一つのにくたいの中に、複数のモンスターのタマシイとこころが同居してしまっている状態」

 

 Nルートのアンダインはドロドロに溶けてしまっているのでわかりやすいが、Gルートのアンダインも最初の一撃をくらった後にくたいの輪郭がぐらついているような状態になり、この描写はメモリーヘッドなどの一部のアマルガムのものと一致する。アンダインは死の淵で抱いたケツイによって半分アマルガム化していたために、例外的に他モンスターのタマシイを取り込むことができたのである。

 

 

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 それにしても、ケツイを抱いた状態で死んでしまったアンダインは、あの後どうなってしまったのだろうか。

 アマルガムには攻撃してもダメージが入らないが、アンダインはG・Pどちらのルートでも通常のモンスターと同じようにダメージを受ける。Nルートでアマルガム化したアンダインは何度かHPを自然回復してくるが、それでも最後には力尽き、通常のモンスターと同じ「シュー」という音をたててちりになって消えてしまう。

 ケツイを持った状態で死んだ場合、タマシイはにくたいが死亡した後も形状が維持されるはずだが、にくたいがちりになり、タマシイも壊れていない状態で残っているとしたら、ゴーストとして復活するという可能性はないだろうか?

 アズゴアのタマシイが撃破後にグラフィックで描写されているのに対してアンダインに同じような描写はないので、あまり信憑性のない説ではある。しかし、一つになっているはずの全モンスターのタマシイについてもアンダイン戦ではグラフィックが出てこないので、描かれていないだけという可能性も捨てきれない。

 第2項でゴーストのタマシイの出所について「何らかのきっかけで」などと大雑把に書いてしまったが、ケツイを抱いたまま死んだモンスターがゴーストになるのだとしたら?地下世界のゴーストは、地上の世界でのゴーストとそこまで大差ないような存在なのかもしれない。

 

 

1-4 アマルガムとは何か

ここまでの流れを振り返ってみると、アマルガムは「モンスターよりはゴーストに近いが、ゴーストよりはにくたいの形状が安定している存在」、つまり「ゴーストとモンスターの間のようなもの」、あるいは死にかけの状態から生き返ったという意味では「モンスターがゾンビ化したもの」と言い表すことができるだろう。

 

(第2章へ続く↓)

michemiyache.hatenablog.com

 

2018年11月17日銚子旅行留書(2日目)

    8時にホテルを出た。ホテルはアパホテルに毛が生えた程度の設備で、夕食も朝食もとらなかったので特に言うことがない。昨日のいわしがまだお腹の中にいる感じがする。

 

 

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    8時半に市場に到着。外のシャッターは全部閉まってるなぁと思ったら、『本日の水揚げはありません』との張り紙が…ええ…。土曜だからないとかではなく、15日から20日ごとに帰ってくるのでいつ来るとは言えないらしい。

 

 

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    展示のVTRで水揚げの解説を見た。

 

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    マグロの尾の根元を切って状態を見ているところ。そこだけでいいから欲しい。

 

 

    職員さんに聞くと、水揚げがあるかはランダムで、何隻も来る日もあり、昨日はあったらしい。過去の履歴を見ると、ここ一ヶ月は2日に1回以上来ていたようだった。テレホンサービス(0479-23-3555)に聴くと明日の水揚げがあるかどうかわかるらしい。あと、朝8時までに積み下ろしが終わって8時に競りが始まるので9時に来たら遅いらしい。ちなみにこれらの情報はいくらググっても出てこなかった。私が徒歩でゲットした情報だぞ!

 

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    でもよく考えたら「明日水揚げあるんか!よっしゃ銚子行こ!」とはならないので結局は運ということになるのかな…粘っても仕方がないので、フードコートで鉄火丼を食べて撤収。

 

 

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    駅に向かう途中、飯沼山圓福寺に寄る。おみくじは小吉でした

 

 

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    線路沿いのフェンスにカラスウリがあった!都会では見ないよなぁ。

 

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    本銚子(もとちょうし)駅。小さい!当然のように無人駅。全然関係ないが自販機のお釣りが詰まって木の棒でかき出した。焦った。

 

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    一部の車両の中の雰囲気がオシャレなのはいいんだが、ガラスが曇ってて外がよく見えないので普通の車両に移動した。

 

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    窓から見える景色はキャベツ畑が多い。

 

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    犬吠の駅を降りたところ。

 

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    11:00犬吠埼。関東最東端に位置し、離島や山頂を除くと、日本で一番最初に初日の出が拝める場所。バイクや車で来てる人もたくさん。

 

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    灯台の中の狭い階段。高野山かな?(100段もある)

 

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    灯台からの絶景。写真だとよくわからないが目の前180度くらいに地平線が見えるので本当に地平線が曲線に見える!

 

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    しょうゆトッピングのソフトクリームを食べながら海を眺める。しょうゆのコクが意外と自然にマッチして美味しい。11月なのにサーファーがいる…。お土産屋に『蟹入り味噌』なるものが売っていたのでよく見たら、蟹1%入りで原材料の一番最初に書いてあるのは「みそ」だった。騙されそうになった…

 

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    銚子で一番高いとこ、地球が丸く見える丘展望館。犬吠埼に行った後だし正直期待していなかったのだが…北西以外の視界270度くらいに地平線がある。銚子半島の周りの海全部と利根川が少しだけ見える…今自分がいる半島が航空写真を見てるみたいに全部見渡せるのが面白い。パノラマ写真を撮ろうとしたけどうまく撮れず、大学生の集団が上ってきて「ここで歌ったら気持ち良さそうじゃない?」「みんな、歌おうよ!」と突然ゴスペルを歌い出すというミュージカルみたいなことが起き始めたのでいたたまれなくなって撤退した。地球は丸かったよ…

 

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    銚子の特産品らしいマルガニという蟹を食べに『一山 いけす』へ徒歩で40分。ほとんどキャベツ畑しかない。途中で見かけた猫。そう言えば港町なのに猫をこいつともう一匹くらいしか見かけなかったなぁ。

 

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    一山いけすで海鮮ちらしとマルカニ。店の中央にでかいいけすがあって、伊勢海老が入っている。景色も相まってここが旅の中で一番美味しかったかも。

 

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   肝心のマルカニは、ぶっちゃけ小さくてあんまり食べるところがなかったけど、小ぶりな割に大味で美味しい不思議なカニだった。海鮮丼(海鮮ちらし)も、ここのが一番安くて豪華で美味しかったよ!おすすめ。

 

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    やりたいことを全部やったので海沿い、利根川沿いをゆっくり歩いて銚子へ帰る。いい旗だなぁと思ったら海上保安庁の船!さすがご立派。

 

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    船に対する交通標識萌え。(この後利根川と太平洋の合流地点をずっと眺めていたのだが、心配したおじいさんに声をかけられてしまったので帰った。自殺しに来たと思われたらしい。違うんだよなぁ…。)

 

   後は駅前でお土産(びわゼリーとぬれせん)を買って帰りました。帰りは自由席にしたのだがガラガラだった。

 

 

【まとめ】

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    写真にはあまり撮らなかったけど、町には魚を直接扱う店だけでなく、製氷会社、梱包を扱う店、渡し舟請負、そしてもちろん船や車の修理屋等、港を支える場所がたくさんあって、それら全体が『ここは港町です!』という色に染まっていて異国に来たような新鮮さを味わうことができた。魚介が好きな人はもちろん、釣り人、船が好きな人、手軽に高いところに登りたい人、川が海に流れ込むのが見たい人(複数人で来ることを勧める)にはお勧めできる場所だと思いました。あともちろんバイカーも!次はバイクで来よう。

 

(2018年11月銚子旅行 終)

    

2018年11月16日銚子旅行留書(1日目)

   唐突に魚とカニが食べたくなったので、仕事が繁忙期に入る前にと思い、金曜夜の銚子の宿を1名素泊まりで予約した。


   バスに乗る予定だったので酔わないようにタイカレーのレトルトを食べて出発。あまりお腹空きすぎてたら、魚が美味いのか腹が減ってるから美味く感じてるのかがわからないからな。


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    10時38分に東京を出て、特急しおさいで12時30分に銚子着。指定席を買ったけど自由席もガラガラだった。金目鯛のシーズン始まったから混んでるかと思ったけどそうでもないのかな?駅のホームも列車のデザインも新幹線と比べると暗い感じ。前回の東北旅行に比べると落ち着いた旅になりそうだ。


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    特急に乗っている間暇なのでコンパスを見てみたら、ずっと東に向かっているはずなのにほとんどの間北西をさしていて変だった。たまに東をさすこともあるけど…鉄道の中だと磁石のコンパスって使えないのかもしれない。


    窓際のD席を取ったのだが運良く日差しが入らない側で良かった。日差しが入る側だったらブラインドを閉めないと暑くてたまらなかっただろうし、閉めたら景色が見られなかったと思うから。11月でこれじゃあ夏なんかに窓際になったらたまらないだろう。次からは出来たら確認しようかな。


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    銚子に到着。いい天気。


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はなの舞の看板が降りて最初に目に入る。

   


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    ちゃんとした看板もあった。良かった


   駅に着いたらすぐにホテルを確認する。どんなに駅から近くても確認しないと安心できない。田舎は夜になると視界が悪くなるし、交通機関も少ないし、周りに人がいるという保証もないから。ちゃんと確認したので散策を開始。



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   道路が広い!駅のすぐ前に二車線同士の交差点があるなんて。


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    駅の前の道をまっすぐ行った。あっもしかして海!?と思ったら対岸が見えるんだけど…まだ利根川だった。利根川が海に流れ込むところを見に行くぞ!潮風が気持ちいい。



    

    お昼は本当は魚河岸料理常陸というところに入ろうとしたのだが、ツーリングで来たらしい三人組が入っていったので隣の海坊主という似た店にした。練馬ナンバーだった。バイクで来ても良かったかなぁ?店の人がスキンヘッドだったのはたぶん偶然ではない。つっこまなかったけど。


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    金目鯛の鯛の兜煮と刺身二点盛りの定食atうみぼうず。刺身は弾力があって美味しかった。金目鯛も美味しかったんだが、個人的にはちょっとしょっぱいと感じた。べろが少し痛くなった。


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    昼過ぎに来たから当たり前だけど市場は閉まってた。見学は午前中に来たらできるぽい?明日の朝来てみよう。周りには魚屋や魚料理屋がたくさんあった。


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    大型トラックがとにかくたくさんある。


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    再び利根川沿いを河口へ向かう。バイクで走っても気持ちいいだろうなぁ。途中『賞味期限58秒!ぬれせん誕生の地』という看板を見かけたがそそられなかったのでスルーした。


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    停まっている船が増えていく。


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    やっと見えた!川と海がつながるところ。

釣り人が捨てたであろう、小さいサメがいくつも

捨てられている…


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    パノラマ写真で見るとこんな感じ。写真中央の向こう岸に、海の波が押し寄せてくるところと川の穏やかな水の境が見える。対岸から見たほうが見やすそうだけど…対岸は立ち入れそうにない。双眼鏡を持って来れば良かった。


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    ポートランドタワーに上ってみたら、利根川と海が出会う場所が双眼鏡でもっとよく見えた。かなり感動している。北東からの風があるせいで風のせいで波が立っているのか、海の波が川の流れと相殺されているのかが、わかりにくい。別の季節に来たらまた違うかな。


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    喉が渇いたのでおちょうしれもんという謎の飲み物を買ってみた。甘いレモン醤油の味がする。鶏肉が食べたくなる味。


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    これあれじゃん、足かけるやつじゃん!(船を紐でつなぐやつ)


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    帰りも海岸を歩いて帰って、おさらいがてら利根川と海が混ざるところをGoogleMapに保存しにいった。帰りは夕日が逆光でよく見えなかった。あとすぐ下で汚い排水が川に流れ込んで泡立っているのが見えて萎えた。今海につながっているのを見てきたとこなのに…その魚を食べてきたのに…美味しかったけど…歩き疲れて甘いものが食べたくなったのでローソンでロールケーキを食べて帰った。


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    この電球がたくさんついてるのは…イカ釣りの船だよね?


    市場の前の魚料理屋で別のところを探そうかと思いメニューを見て回ったのだが、何か…高くない?いや美味しいんだけどさ。バカ盛りなわけでもない割に値段(海鮮丼がどれも2千円前後)が高いと感じてしまう。輸送費がかからないんだからその分もっと安いと思ったんだけど…。


    迷った挙句、駅前の「お食事茶屋 膳」という店に入った。面のメニューでは「トロいわし御膳」というのになめろうが入っていると出ていたのでそれ目当てで入ったのだが、中に入るとメニューに乗っておらず、尋ねても「ない」とのことだったので、「いわしおまかせ御膳」というのを頼んだ。


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    刺身、しぐれ煮、てんぷら、漬け丼、つみれ汁、香の物、花鯛寿司(おまけ)と大盤振る舞いのセットだった。本当はなめろうが食べたかったが、漬け丼にネギが乗ってたからそれで満たせた。すっごい脂乗ってた!揚げ物が思ったより量あって焦ったけど、刺身についてた生姜を食べたらめちゃくちゃスッキリして、何だかんだで全部食べられたのでしょうがは偉大だなと思った。ホテルにチェックインして夜9時に寝た。明日朝早いから。


(2日目に続く)


    


    

DELTARUNE考察『UNDERTALE2 トビー・フォックスの逆襲』

【注意!】

この考察はToby Fox氏制作のRPG『DELTARUNE』のネタバレを多分に含みます。

未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。(体調の良いときにプレイすることを勧めます)

 また、この考察を通して特定の考察及び解釈を否定する意図はありません。あくまで個人の見解としてお読みください。 

 

 

 

 

DELTARUNE考察『UNDERTALE2 トビー・フォックスの逆襲』

 

1.ここはどこ?

2.UNDERTALEと政治

3.TobyがDELTARUNEを作った理由

4.君たちはどう生きるか

あとがき

 

 

1.ここはどこ?

まず、ダウンロードボタンをクリックしたら、よくわからないまま突然プレイに3時間はかかるゲームが始まってしまってみんな困惑したと思う。ガスターに器(アバターのようなもの)を作るように言われたと思ったら破壊され、「自分が 何者かになるか… この世界では誰も 選ぶことはできない。」と宣告され、以下のような惨憺たる光景を目の当たりにすることになる。

 

・学級崩壊、いじめ

・種族差別(クリスの部屋の持ち物が少なすぎる、スージィの孤立、アルフィーの物が隠される、アリゲッティに「ちかよらないで」と言うクリス、等々)

・がんに侵されて入院しているノエルのパパ

性的少数者差別(引きこもるメタトンとナプスタブルーク、ノエルのパパの『よりによってバラ』『どっちも 「やじゅう」だからねえ!』のセリフ)

・虐待(離婚したとはいえ、母親が父親の差し入れた花束をこれ見よがしに捨てるのは精神的虐待にあたるのではないか)

 

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 探せばまだまだ出てくると思う。

 ↓【参考】DELTARUNEの憂鬱/MTT9000

mtt9000.hatenablog.com

 巧妙なのが、これらがどれも確信には至れない程度のギリギリなラインで描写されているということだ。しかし、人生の中で上記のことに遭遇してきた人は、何とも言えない不快感や絶望を抱きながらゲームを終えたのではないか。

 

 筆者の場合、正直なところ一周した時点でゲームをやめてしまいたくなった。しかし、無理矢理2周目をやることにした。次項の点が気になったからである。

 

 

 

2.UNDERTALEと政治

話は前作に飛ぶが、UNDERTALEは政治的に見ても非常に面白いゲームである。反人間派を右派、親人間派を左派とすると、UNDERTALEの権力者は下記のように並べることができる。

 

 ←左(親人間)  右(反人間)→

 メタトン パピルス アルフィー イヌ トリエル アズゴア アンダイン

 

 しかし、この7人を実際の権力(エンディングで生存した場合王になる優先度が高い)順に並べると

 

 ←優先度高   優先度低→

 アズゴア トリエル アンダイン メタトン パピルス イヌ アルフィー

 

 と設定されているため、誰を殺して誰を生存させるかによって最終的な権力者が変わる。

 つまり、UNDERTALEはプレイヤーの選択によって地下世界の政治情勢を操作することができるゲームとも捉えられるのだ。

 

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 実はDELTARUNEの場合にもこの政治操作システムは機能している。DELTARUNEの世界ではモンスターは規定値以上のダメージを受けると逃げてしまうためどのみち殺せないのだが、一匹も戦闘で追い払わずに玉座までたどり着くと、部下たちが謀反を起こし、政権が交代されるのだ。

 先王の政治下では、無能(ルールノー)が重役ポスト(王子の世話役)を得る一方で本来パズル担当が適任なはずのキャラクターが衛兵やチュートリアル担当などの不適な職場にまわされたり、戦場に出ることを拒否したことを理由に投獄されたりと国民がさんざんな目に合っているのが見てとれる。キャラクターデザインが鏡の国のアリスっぽくてお洒落と評判だが、トランプ柄・銃規制慎重派・消去法で選ばれたなどの点に着目するに、ドナルド・トランプの政治を皮肉っているのではないか。

 

 

3.TobyがDELTARUNEを作った理由

Tobyが断言したので確定したが、DELTARUNEchapter1は、どのような選択を行ってもエンディングは分岐しない。モンスターを誰一人傷つけず、夢の世界でダークナー達との冒険を大団円に終えても、クリスは自分のタマシイを放り出してナイフを手にしてしまう。

 最初はそれが信じられなくて、5回もクリアした。チュートリアルでも極力ダメージを与えないようにしてみたり、現れた敵を全員追い払ってみたり、少しだけ追い払ってみたり、セーブデータをコピーしたり消したりしてみた。無駄だということがようやく腑に落ちたとき、Tobyがこのゲームを作った理由がわかった気がした。

 

 そもそもこのDELTARUNEはUNDERTALEをクリアした人へ、という名目で作られている。あの優しい世界を通ってきた人なら、一周目のラストシーンでクリスがタマシイを放り出したとしても「でもきっとまだ何かあるはずだ」「絶対にクリスが幸せになれるエンディングがあるはずだ」と思い込んでしまう。

 夢の世界でセーブをすると、もともとあった『Kris』のセーブデータがプレイヤーの名前で上書きされる。このときプレイヤーのタマシイがクリスに乗り移り、クリスを真の意味で操ることができるようになり、ハッピーエンドを目指し始めるというわけだ。でもそれは、クリスからしてみればいじめの被害者に無理矢理和解を強いるようなもので、余計なお世話なのだろう。

 

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 あの世界では、クリスはクリスとして生まれてきた以上、夢で幸せだろうが不幸だろうがクリスとして生きていかなければならない。あんな汚れた理不尽な世界でニコニコ笑って生きていくのは嫌だったのだろう。だから最後にプレイヤーが埋め込んだタマシイを外に放り出して、自分の意志でみんなを皆殺しに行くんじゃないだろうか。

 それでもクリスにはどうしても幸せになってもらいたい!と思うのが人情というものだろう。chapter1終了間際の散歩中、サンズはパピルスと友達になってくれと持ち掛けてくるし、パピルスは家から出てこないけど、それでも家で変わらず待ってくれている。メタトンだって、生きてさえいてくれればいつか友達になれるかもしれないのに。何故なのか?

 

4.君たちはどう生きるか

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UNDERTALEのファンの中には、UNDERTALEを通して新しい友達と出会った人もたくさんいると思う。DELTARUNEもそれになぞらえ、クリスとスージィが夢の中で共闘して友達になり、現実に帰って世界をメチャクチャに破壊する物語なのだと思えば、少しは気も晴れるというものだ。差別、虐待、蔑視、憎悪…Toby Foxが『やさしいRPG』を作るためにUNDERTALEから意図的に排除した『現実』。それはUNDERTALEを愛する人の現実であり、Toby Fox自身の現実でもある。つまりDELTARUNEとは、UNDERTALEを愛する人すべての人にとっての現実世界を描いた作品、ということになる。

 UNDERTALEは世界中で大人気で、数々の賞をとっている。一方、トランプの少数者軽視主義は時代の潮流に逆行すると批判され続けながらも未だに衰える兆しがない。こんなに素晴らしいゲームが生まれた国なのに、なぜアメリカだけが?SAVE THE WORLDって何だっけ?

 

 スージィはクリスを脅しながら「だまってる ヤツを みるとイラつく」と発言する。同様のことをキングも言うシーンがあるが、マイノリティ側が言うのとマジョリティ側が言うのでは意味が全然違ってきてしまう。何をしても変わらないバッドエンド、そしてエンドロールで流れる”Don’t forget”の意味は、「僕たちには何もできないように見えるかもしれないけれど、ちゃんとそばにいるよ」という、Tobyの悲痛な反撃と捉えてもいいかもしれない。

 Toby Foxがこんな作品を作らなければならなかったという事実自体が悲しくて仕方がない。不遜を承知で言えば、今抱きしめてあげなければいけないのは、ラルセイでもスージィでもなく、Toby Foxその人なのだ。

 

 

あとがき

 

ここまで把握するまでに周回するのが本当に辛かったです。一人で5回クリアしたので、肉体的にも精神的にもガタガタになりました。でも、あの世界線にメタトンが生きてるって思っただけでも頑張れました。自殺しなかったんですよ、彼。すごくないですか?彼があそこで生きてるっていうだけでも、DELTARUNEをやった甲斐あります。

 

 関係ない話ですが、先日ドナルド・トランプが「トランスジェンダー等に関わらずすべての人を生まれた性別で扱う」という政策を提言したばかりですね。

 

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出てきてくれないかなぁ。

 

DELTARUNE考察『UNDERTALE2 トビー・フォックスの逆襲』(終)

 

 

UNDERTALE考察 番外編の番外編 『Switch版追加要素 ~ピンクッションと百合の花~』

【注意!】

 この考察はToby Fox氏制作のRPG『UNDERTALE』のネタバレを多分に含みます。未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。

 また、この番外編をお読みいただくことでUNDERTALEというゲームの見え方そのものが変わってしまう可能性があります。念押しになりますがあくまで個人の見解としてお読みください。

 

 

UNDERTALE考察 番外編の番外編 『Switch版追加要素 ~ピンクッションと百合の花~』

 

1.『ぷんすかみゅうみゅう』とは何か

2.制作(?)意図

3.ゴーストの結合条件

4.なぜ追加要素が『ぷんすかみゅうみゅう』なのか

 

 

1.『ぷんすかみゅうみゅう』とは何か

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プレイした人(またはネタバレ動画を見た人)ならわかっていることとは思われるが念のため確認しておくと、ぷんすかみゅうみゅうとは、アルフィーがラボに隠し持っていた等身大みゅうみゅうフィギュアにぷんすかマネキン(マッドダミー)の中のゴーストが勝手に憑依したものである。

 

 

2.制作(?)意図

 ぷんすかみゅうみゅうとの戦闘中流れるテキストの中に、「げんきいっぱいの たかいこえが みゅうみゅうの むねから だいおんりょうで ながれた。」というくだりがある。

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 フィギュアとしては高性能なことに、胸にスピーカー機能が内蔵されているのだ。ところでメタトンEXの胸部もスピーカーのような見た目をしている。同じような機構でできているのだろうか?

 ここから推測するに、アルフィーEXの完成前に(おそらく気晴らしに)プロトタイプとなるような人型ロボット体を作成していたのではないか。あるいは逆に、ゴミ捨て場に流れついてきた人型ロボットをこっそり隠し持っていて、EXを作る際に参考にした可能性もある。そしてあわよくば『試しに』ハプスタに憑依してもらって…と考えていたかもしれない。ハプスタに「お願い!!一回だけでいいから!!」と土下座しているアルフィーを想像すると何とも言えない気持ちになる。

 ぷんすかマネキンは、アルフィーがフィギュアを悪用しようとしているとにらんでいるようだったが、まさかそのアルフィーがアンダインの恋人だと知ったらどんな顔するかな~楽しみだミュウ~。

 

 

3.ゴーストの結合条件

 ぷんすかマネキンはみゅうみゅうフィギュアを見た瞬間「これは オレだ!!」と思った。にも関わらず結合できなかったという。なぜなのか。

 

 前回の考察で、ゴースト4人がトランスジェンダーの各形態のオマージュである可能性については既に述べた。その文脈で言えば、ぷんすかマネキンは、にくたいと精神との齟齬が解消されていない状態(いわゆる未パス)と捉えられる。

 

前回の考察↓ 

UNDERTALE考察『電気仕掛けの箱型マシン』番外編 UNDERTALEとジェンダーフリー

michemiyache.hatenablog.com

 

 トランスジェンダーの性別適合においては、自分が思う自分の性別(性自認)と自分の肉体の性別(身体的性別)が一致している状態が目指されるのが一般的である。しかし実際問題、周りに誰も自分の姿を客観視してくれる人がいないようでは、いくら自分で違和感がないと確信していても『これは自分だ』と言い切るのはかなり難しい。適合の理想としては、最終段階として、周囲からその性別であることを認められること、すなわち社会的性別が適合することが必要になってくるのだ。

 

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(適合後に周囲とうまく関係性を築けるかは大きな課題となる)

 

 ここでぷんすかみゅうみゅうの「「ラブ」って なぁに!?」というセリフに着目したい。

 この「ラブ」は『LOVE』ではなく「ラブ」とカタカナ表記されているので、裏の意味(Level Of ViolencE)ではなく通常の『愛』という意味だと捉えてよいだろう。しかしその直後に「「ラブ」を おしえるには どうすればいい…?」というダブルミーニングにもとれるテキストが表示され、『にがす』を選択すればそのまま戦闘終了、『たたかう』でダメージを与えればぷんすかみゅうみゅうは半壊する。 

 注目すべきは『にがす』を選択しなくても既にぷんすかマネキンが半分結合した状態になっていることだ(ダメージは入るが浮遊移動はまだ可能で、身体を完全に修復することはできない)。

 

 フリスクの「いかり だけが せいかいとは かぎらない」というテキストを素直に受け止めれば、ぷんすかみゅうみゅうは、フリスクに愛してもらえるかもしれないという期待の気持ちから半結合したと考えられる。思えば、メタトンはアルフィーに、Gルートのぷんすかマネキンは世界中のタマシイに存在を必要とされている状態にある。ゴーストの結合条件に必要なのは単なる激情ではなくて、誰かに認められている、必要とされていると感じること、すなわち『愛されていると感じること』なのではないか。

 

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(※余談だがぷんすかみゅうみゅうになったことでかつて「ショーウィンドウに立つこと」だった夢が「アンダインのゆうしゅうなマネキン」に変化していることも個人的には気になっている。メタトンはトランスジェンダーオマージュ説においてはFtMということになるが、対するぷんすかはMtFということになりそうだ。にくたいを得たことで性愛の概念が生まれたのかもしれない。要するに『トランスの百合』ということになる。すげーな。)

 

 

4.なぜ追加要素が『ぷんすかみゅうみゅう』なのか

 前回の考察公開後、ぷんすかマネキンについて『Gルートでしか結合できないなんてかわいそう』という反応をツイッターでいただいた。確かになぁとは思っていたのだ。みんな幸せになるエンディングのはずなのに、アイツだけ何となく腑に落ちなくない?

 そこへ来てこのSwitch版追加要素である。トビー氏がこの展開を追加したことで、Pルートは(アズリエルは別として)よりパーフェクトに幸せなエンドになったといえるだろう。ぷんすか氏がPルート後に結合できたのかどうかは定かではないが、少なくとも未来に展望が開けたのは間違いない。今後のご活躍をお祈りしますミュウ~。

 

 

(UNDERTALE考察 番外編の番外編 『Switch版追加要素 ~ピンクッションと百合の花~』 終)