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みやけばなし

毎週金曜更新

声の言いまつがい

風邪をひいて喉を痛めてしまい、声がうまく出なくなったという経験は、多くの人が一度は経験したことがあると思う。今の私がそれである。かすれて声が出にくい。 小学生のとき、ディズニーランドが大好きな子が休日にディズニーランドで騒ぎすぎたせいで声が…

鉄と金とSUKIYAKI

すき焼き鍋というものがある。鉄でできて、半円の細いつる状の取っ手があって、木のふたを乗せる。 すき焼き鍋を買うのは、すき焼きを定期的にやる人なのだろう。 すき焼きを定期的にやる人とは、ひと月に一回くらいはすき焼きを食べるほどすき焼き好きで、…

仮説のふりかけ(インストゥルメンタル)

バイクも自動車も、自転車と同じような仕組みでブレーキパッドの摩擦でブレーキをかけていると知った時、とても驚いた。あんなものすごいスピードで動いているものがそんなことで止まることを期待されていると思わなかった。何か、私の知らないものすごい機…

パラレルモノトップ

モノを好きになるハードルが高い。 ハードルが高いといってもハイカルチャーや値段が高いものほど好きなわけでもないのがやっかいだ。好きなアーティストとして名前を挙げるくらい好きだったら、そのアーティストの曲はだいたい全部好きなものだと思うだろう…

果物まつり

果物はすごい。果物がたくさんなっている環境に生まれたら、「神は人間のために食べ物を用意してくれたのだ」と思い込んでも仕方ないと思う。実際フルータリアンという果物しか食べない主義の人がいるらしい(健康には良くないらしい)。 小さい頃から果物や木…

ストロベリーフィールズ・フォーエバー

クラスで孤立ぎみの坂野は、生活の授業の一環で育てているイチゴの世話に情熱を燃やしていた。 しかし坂野が数学の補修を受けている間に、誰かが『イチゴを収穫しよう』と言い始め、イチゴはクラスのみんなに勝手に食べられてしまった。 担任は坂野がほとん…

わたしはしわたし

橋を渡るとテンションが上がるのはなぜなのか。上がらないという人には意味が分からないかもしれないが、「あ!今どこでもない場所に自分はいるぞ。地面に足がついていない、どの住所でもない『空中』のような場所にいるぞ」という気分になる。年が明ける瞬…

沈黙のユズけしマシン

喫茶店や個人経営の飲食店に入って、店員と世間話をするのが苦手すぎる。 職場の前の個人経営の喫茶店に1週間に1回くらい行っていて、もう3年くらい通っているのだが、世間話をしたことは一度もない。店主は私が向かいの図書館で働いていることを知ってい…

すれ違い痛心

図書館やショッピングセンターなどで棚と棚の間が狭いときに、そこに人がいて、そこを通りたい場合にどうすればいいのかの正解がわからない。 人間3人分くらいの幅の通路の真ん中に右を向いて人が立っていた場合、「失礼します」と言ってすぐ後ろを通ればい…

白飯戦線異状なし

カレーライスを食べる前に全部混ぜるのは行儀が悪いといわれている。 私は混ぜない。最初に全部混ぜてしまうと、自分にとってカレーがご飯の比率に対して少なかったときに困るからだ。味の薄いカレーメシを最初から最後まで食べ続けることになるのはいやだ。…

遊び疲れて起きて寝た先

子どもの頃から、空を飛ぶ夢を見ることが多い。現実から逃げたいことの表れだというが、本当なのだろうか。 飛び方はだいたいいつも同じだ。私は傘を持っていて、外では強い風が吹いている。外で傘をさして、高くジャンプしたときにちょうど強い風が吹くと、…

目玉焼きはパーソナルなジェンガの歴史

【目玉焼きの作り方】 フライパンに油を多めに引いてフライ返しでのばし、中火で熱くする(火はずっと中火)。 卵を割り入れて(高いところから落とすと黄身が割れる)、 白身の底が固まって黄身が固まった白身の上に乗っているような状態になったら(固まる…

顕微鏡のレンズが大事なキツネと距離のはなし

人間関係の、微妙な距離の引き離し方がわからない。 「あなたのことは嫌いではありませんが、一緒に飲みに行ったり出かけたりはしたくない」と伝えるのはとても難しい。理由をつけて何回も断ればいいのかもしれないが、その理由にも限りがあると思う。決めつ…

家の中に九官鳥がいます

夏目漱石の『変な音』という随筆がある。「隣の病室から何かをこするような音がして気になる」という話だ。他人の音の正体がわからないというのは、とても気味が悪い。 今住んでいるアパートの下の階から、時折変な声と音が聞こえる。 むりやり文字におこす…

違いがわかりたい

家でコーヒーを淹れてみたいと思う。しかし、その道のりは険しい。 まず、ペーパードリップかフレンチプレスか、どちらがいいかわからない。どう違うのかも、味覚で判別できるほど私の舌は肥えている自信がない。だったらどちらでもいいじゃないかという気も…

みやけばなし

エッセイというものを、私は軽蔑していた。 エッセイは、学がなくても書ける。何も調べなくても書ける。 「STAP細胞はある」と、学術書で言ったら詐称になるが、エッセイの中でいくら「STAP細胞ある気がするなあ」と言い続けても、だれにも怒られない。 えん…

12月24日箱根ツーリング覚書

平成28年12月24日から25日にかけて、やることがなかったので一人でバイクで箱根に行った。その話を相方にしたところ「今まで聞いたソロツーの中で一番酷い」との評を得たので、来年始めるブログに先駆けて自戒も込めてここに残しておくので参考にしてくださ…