わたしの切手は53枚

f:id:michemiyache:20171020235808p:plain

切手の絵を描いて気が付いたことがある。

 切手の周りはギザギザしている。切手シートは1枚1枚の切手を切り離しやすいように、切手同士の境目に小さなパンチ穴が開けられている。切手を手やハサミで切り取ると、シートだったころの境界線のギザギザの片側が残る。このギザギザが切手を切手たらしめていると思う。切手のギザギザが、昔切手が他の紙とつながっていた名残だと考えると感慨深い。

 100円切手だと速達を出す時などに隣り合った切手を切り離さずにそのまま貼ることもあるが、基本的には切手は切り離して使うものだ。82円切手ともなれば、シートの中で一緒の手紙に貼られることはまずない。

 郵便物に貼られている切手は、偶然一緒の郵便物に貼られたにすぎない。たまたま1つの封筒に貼られたから、力を合わせて荷物を遠くに運ぶために協力する。何だかドラマチックだと思う。切手が主人公の漫画があってもおかしくない気がしてくる。

 5000兆円切手があれば宇宙の彼方へでも物を送れるだろう。どんな大きなものでもどんな重いものでも送れるから、地球をブラックホールに送って滅亡させることもできそうだ。でも1枚だと1回送ったら終わりになってしまう。切手ははかないものなのだ。