ミヤケ書房

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UNDERTALE考察『HERE WE ARE』【おまけ】 メタトンとアマルガム

【注意!】

 この考察はToby Fox氏制作のRPG『UNDERTALE』のネタバレを多分に含みます。未プレイの方はプレイ後にお読みいただくことを強く推奨します。

 また、この番外編をお読みいただくことでUNDERTALEというゲームの見え方そのものが変わってしまう可能性があります。念押しになりますがあくまで個人の見解としてお読みください。

 

 

【コラム】メタトンとアマルガム

 

OHHHH YESSS!おめでとう ダーリン!

このページを 開くなんて キミはラッキーだね!

二度まで ならず 三度 までも  ボクの考察を 読めるなんて!

 

え?タイトルのイミ?知らないなあ。

それよりさっきサンズが来て ガムを3枚と板チョコを2枚くれたんだ。 

あとで二人で分けようね!

 

SO LET’S TALK ABOUT ME!

"Savor my Flavor, Darling!"(TM)

 

 

 

 

 

アルフィーアマルガムのことについて「うちあけたら ふたりとも ふこうになる」と考えており、従ってPルートのデートの時点では事故のことをアンダインには明かしていない。では、アマルガム同様アルフィーの研究の成果物であるとも言えるメタトンは、アマルガムの存在を知っていたのだろうか。

 この疑問に関しては、知っていたと仮定した方が二次創作的に面白いというのもあるのだが、考察という観点から見ても知っていた可能性が高いと筆者はみている。

 

 まず、アルフィーの視点から時系列を整理してみよう。

メタトンの中のゴーストと出会い→メタトンのボディを作って王室直属研究者になり→その後アマルガムの事故が起きているため、アマルガムが発生したのはメタトンが誕生した後だということになる。

 

 また、報告書の順序も要約すると、モンスターのからだがちりにならない(No.9)→メタトンはスターになってボディ完成の催促以外しゃべってくれなくなった→(No.11)→したいのひとつがめをあけた(No.13)

という順になっているので、アマルガムの事故が起きる前にメタトンとアルフィーは既にぎくしゃくし始めていたということになる。

 

 さらにアルフィーがゴミ捨て場に一人で入りびたるようになった(No.21)のは報告書でいう一番最後であり、アンダインがアルフィーを初めて見つけたときアルフィーは「たきつぼを みつめていた」(アンダインの電話参照)ということから、アンダインとアルフィーが出会ったのはアマルガムの事故が起きただいぶ後である。以上のことを念頭に置いて、下記の4つの根拠をお読みいただきたい。

 

 

①「キミには ぜったいに みつけられない ばしょ」を知っている

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Gルートでアルフィーがモンスター達を匿うために使った場所は、おそらくしんじつのラボと思われる(Gルートではしんじつのラボへの扉は封鎖されていること、メタトンが登場時「キミには ぜったいに みつけられない ばしょ」と言いながらその扉の前に立っていること、アルフィー王エンドでアルフィーが「その けっか じぶんの ヒミツを… みんなに しられることに」なったと発言していることから)。

 このことから、少なくともGルートにおいては確実に地下ラボのことを知っていることになる。

 

②実験初期段階では仲は悪くなかった

 

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Gルートでの「こんな フォトジェニックな ボディを つけて もらったのは スターに なった あとのことさ。」というセリフから、メタトンが箱ボディを手に入れたのは「スターになって」(No.11)からのことで、箱ボディを手に入れてからスターになったのではないことがわかる。

 つまり最初に作られた『ニンゲンさつりくマシン』としてのNEOボディでの下積み時代があり、その期間はアルフィーと親しく交流していたことになる。そして、少なくともアズゴアが「国民ぜんいんに”うごかなくなった”モンスターをさしだすようおふれをだした」(No.6)時点までは国民はアルフィーの実験のことを知っており、アルフィーの実験は最初から失敗していたわけではなく途中で行き詰ったのであるから、実験初期段階で地下ラボのことをメタトンに隠す道理がない

 

③建築やプログラミングに精通している

そもそも長いこと一緒に暮らしているのだから、コアの構造を書きかえたりプログラミングのコード内容を見たりできるメタトンが地下ラボのことを全く知らないということは考えにくい。

 また、ラボは外観からすると鉄筋コンクリートか何かでできていそうに見えるが、Nルート初登場時にメタトンはしんじつのラボの入り口すぐ横に幅1メートルもの大穴を開けている。メタトンが怪力なのか、アルフィーの科学力のたまものなのかもしれないが、意外と壁が薄いのでは…?

 

④メタトンは世話焼きである

「しゃべってくれなくなった」という割には、メタトンはアルフィーがアンダインに恋していることを知っている。アルフィーが書いているノートを見たり同人漫画を読んだり、メタトンはアルフィーのことをいろいろと調べているようなのだ。しかもアンダインの家に遊びに行ったりもしている(※)。アルフィーとアンダインが出会ったのは比較的最近のことだということも併せて考えると、メタトンはアルフィーのことを実は相当気にかけていることが読み取れる。

 

 以上の理由から、アルフィーはメタトンが自分に興味をなくしているためにアマルガムのことを知らないと思い込んでいる一方、メタトンは自分で調べて知っており、しかしそれに触れるとアルフィーをますます追いつめてしまいかねないので自分のボディの話をふることで昔の楽しかったころの雰囲気を取り戻そうとして、それが裏目に出て余計アルフィーを傷つけているのではないか。

 

 

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(※)アンダインはフリスクとのデートにおいて、「まえに アルフィーの “ともだち”? が ここにきて」とは言っていたが、アルフィーと一緒に来たとは言っていない。勝手に一人であがりこんでアンダインを品定めしたのかもしれない? 

 

(第3章へ続く)

 

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